2012年2月16日木曜日

久しぶりになっちゃったんで、自転車の事でも書こうかね。


私は自転車屋さんなので、自転車を販売したり、修理をしたりしている。

いつの間にか、自転車は多種多様に進化し、よりユーザーのニーズに応えるべく、日々進化を遂げているのだ。…一概にそうとも言えない部分も少なからずはあるのだが、それはまぁ、イイや。

ま、何でもそうなのだが、自転車も用途別になっていてさ、さて、自転車で何をしようかって事をイメージしてね、車種をチョイスして、好みでメーカーなんかを選択して見る訳なんだけれどね、最近はロードレーサーなんかはさ、カーボンなんて云われている、所謂「炭素繊維」で出来ているフレームが巷を席捲して、レース用の道具として各メーカーさんもしのぎを削っている訳であるが、確かに様々なレースや自転車イベントに参加する事も、愉しいと感じる人は多いだろう。でも、そう云ったイベントには参加しない人ってのも、少なからずいるんだよね。

自転車のファーストコンタクトは、どんなモノが良いのだろうって言われた場合、現在ではマウンテンバイクを勧めている。出来れば29インチのヤツ。クロスバイクって場合はシクロクロスを勧めるんだ。どちらも懐が深くて自転車として長く楽しめる要素を持っている。

最初のロードバイクは、クロモリをお薦めするんだね。現在のアルミやカーボンより重いかも知れないけれど、自転車の乗り方を知るには持って来いである。何より長く乗れるからね。あと、格好イイからと言って、中古の、所謂ヴィンテージ自転車ってのは、よっぽどの自転車熟練者にでもならない限り、手を出さない方が無難である。先ずパーツが入手困難であったり、部品が仮に運良く入手出来たとしても、それをしっかりと見てくれる自転車店を探し出すのは至難である。長年その自転車を診て来たショップならともかく、出自の解らない自転車などは、普通やらないよね。第一、部品が壊れたりしたら、代替品が無いのは、誰よりも詳しいから。ネットなどでは綺麗に見えるヴィンテージ自転車も、フレーム内部が錆びていたらアウトだからね。安全や安心ってのがないがしろにされてしまう恐れがあるから、いちげんさんの古い自転車は、殆どのショップは診ないんだな。

だから、現行パーツで組んだ、現行のクロモリ自転車で、自転車の特性を知ると。重いったってね、ママチャリの半分程度で、しっかりと走るから、重量なんて数値に右往左往してはいけないんだ。価格も10万円あたりから、少し良くなっても10万円台中~後半も出せば、結構なモノが買えてしまうので、その辺りから、大いに自転車ライフを満喫すれば良いのだ。しかもクロモリは長持ちするんだね。そりゃあ管理が悪ければ錆びてしまったりするが、手入れさえ怠らなければ本当に長持ちするのだ。クロモリはね。

翻ってマウンテンバイク。こいつを買ったら、何しろ何処でも走れちゃうから、使い倒すに限る。これはアルミフレームが主流だから、ジャンジャン乗り回すに限る。クロモリも存在するが、かなり少数派になるんで、こっちは少し乗り慣れてからチョイスすると良いだろうね。価格は5~6万位から揃って来たので、選びやすいだろうと思う。



さて、話は変わるのだが、過日、昔の連れが東京の立川市という所で、自転車タクシーってのを始めたと書いた事があるんだが、ヤツはNPO法人を立ち上げ、運営をしていたのだが、NPOったって、会社と同等の運営能力が必要だし、何よりも資金ってヤツが必要となる。その辺の絡みで、運営自体が頓挫してしまっている様なのである。何しろ、私より圧倒的にヒラメキだけで行動しちゃうヤツなので、ブレーンが必要なんだと思うのだが、そのあたりの詰めが甘い。運営費を知人の企業の寄付だけでまかなっているので、運営費などは直ぐに底をついてしまう訳だ。

彼の持っている自転車タクシーの台数は3台。この台数では京都や東京に存在するヴェロタクシーの様な、人を乗せてその運賃で採算を取るなんて事は絶対に不可能であるし、おそらくヴェロタクシーも運賃は運営費の足し、程度のモノなのだと思うんだ。

そんな彼のスマイルタクシーに必要なのは、催事やイベントに参加する事であろう。そしてそれらイベントに協賛している企業とのタイアップや、事業計画と賛助会員の募集とか、何しろ運営費を確保しなければ、自転車を漕ぐドライバーすら確保が難しいんだ。自転車タクシーをドライバー付きで貸し出すんだよね。観光地でも無い街に平日遊ばせておくなんてのは、無駄以外の何物でもないからね。

先日も都内で東京ゲートブリッヂ開業記念に歩行者、自転車で渡るイベントが開催されたが、何も自転車ばかりのイベントに固執する必要は無くってね、何しろ人の集まる所に行って、移動の手段として利用して貰ったり、そんな中で活動内容ビラを配ったりしてね、何しろ知名度を上げる事が大事なんだと思うぞ。事業の全体像がぼんやりとし過ぎだから、道楽にしか見えないのかもしれないので、しっかりとしたビジョンを提示する必要があるんだね。

昨年は千葉市でも初めて開催された競輪場を使った「千葉けいりんフェス」。一方で、大震災により開催が中止となった、平塚競輪場で行われる「湘南バイシクルフェス’12」が、今年度は2012324日(土)に開催が予定されている。
http://shonan-bicycle.net/

平塚は競輪事業に執着せず、自転車全般と地域住民のイベントへの参画という形で、成功を収めているんだが、千葉けいりんや、立川にも競輪場があるのだから、こういった事業を見習ってね、どんどん真似をしてイベントを開催すべきであるんだ。そしてそういったイベントに自転車タクシーで参加するとかね、足繁く売り込んでさ、その中でNPO団体のビジョンを提言して行くと。現在は老人福祉や介護タクシーの様な使い方をしている様だが、そこに特化してしまう事は、本来の事業テーマだったのかを、今一度、熟考する必要があるだろうね。

こんな世知辛い世の中だから、企業は無駄な経費の削減に躍起なんである。でも、エコや省エネとか、そういったものに投資したり、協賛をしたりする企業は有るんだよね。但し、その内容が解りやすく、効率的に、誰にでも簡単に理解出来やすく、且つ、企業イメージの上がるモノであれば、協賛は戴ける筈である。

決して簡単では無いだろうが、動かなければ、決して良い結果など、降って湧いては来ないんである。


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