日本最大の自転車ショー、サイクルモード2010東京(千葉・幕張メッセ)を観に行った。新型の自転車が多数試乗出来るとあって、毎年盛況なんである。昨年と何となく変わったのがね、昨年は色んな個人的ショップの発信するアパレル関係が盛況だったんだが、ことしはそういったムーブメントが目立たなかったんだ。原因の一つには、ブースを展示するブース料が高騰し、おいそれとは出し辛くなったって事実が有るらしい。上海かっての。だから、どこのブースも、何だか気取っているし、高級ブティックみたいな風情である。外国車のショールームとか、俺様の大嫌いなレクサスのショールームみたいな、お高く止まった感じの、妙に鼻に付く、といった飾り付けである。ぶっちゃけると、成金的悪趣味。儲かっちゃった不動産屋の社長が、やたら金の時計とか腕輪とかを、ジャラジャラ付けている感じだ。シボレーだの、クライスラーだの、ハマーだのって、自動車メーカーとは何の関係も無く、商標権(ま、シールだけだな)を有償で借りただけの、何だか、かけ離れた自転車が、何故かホームセンターやディスカウントストア、それにインターネットで買う日本人のスタイルを象徴しているかの如し、の陳列っぷり。まぁ、自転車が如何に冷遇され、自転車関連販売の好調を誇示するって方法の一つなのかも知れないが、成程、まだまだ素人向けには、あんなモンでいかにゃあ如何のだろうなぁ。
なんてぇ事を感じつつ、バイヤーと云う立場から、ウロウロとカタログを戴いて参った訳であるがね、そんな上記のブースを象徴するかの様な、ビックリドッキリ豪華仕様の自転車カタログを発見し、いささか恥ずかしくなってしまった。…こんな見せかけの事をするんなら、部品やフレームの品質を、少しでも上げなさいって思っちゃうぜ。…何処とは云わんよ。立場上。
で、こんな不況下でね、面白い参入も見受けられた。他業界からの本格参入だ。ジドウシャ部品、特にフォグランプやヘッドライトのメーカーでお馴染みのIPFである。これが自転車用に明るい電池式ライトをリリースする予定で、実に明るいし、配光なんかも秀逸で、自動車の安全基準の厳しさを鑑みると、配光率なんかお手の物なんだそうである。予価5,000円前後。実勢は5,000円は切るかもしれない。IPFさん、オートライトに着手しなさい。そんな需要が有りますから。自ら転がして走る車、それが自転車。エコだなんだともてはやされておりますが、そんなエコな筈の自転車が、乾電池を浪費しなければならないという発電方法は宜しくない。ハブダイナモって云う、優れた商品が存在するんだから、自家発電方式にするべき。ハブダイナモとセットで開発しちゃえばイイ。実質、国内ではシマノ・サンヨー・サンデン位だし、海外でも、日本市場で入手出来るのはシュミット位である。チャーンス!ハブダイナモ&ライト。
他にはね、以前も触れたんだが、ユピテル(アトラス)や、パイオニアといった、カーオーディオやカーナビと云ったジドウシャ関連の、オーディオ機器関連、これも以前書いたが、やはり此処でも隆盛なんだな。ガーミンなんか、自転車用は10万円近くしてね、ジドウシャ用なんか3万円以下で販売しているんだ。アホかって話だ。逆だろって。自転車より高価なナビを、誰がどうやって付けるんだよ。そんなモノをポンと買える人は、自転車にだってドンドン乗るから、重くなっちゃうナビなんて必要ないから、買わないんだ。で、誰も買わないから、売れない、市場が伸びない、高値安定、って図式だ。
ジドウシャ市場の場合、ジドウシャが高価だし、総合的なオーディオビジュアル製品だから、多機能で、中には20万円を超える商品も有り、ジドウシャ本体価格に乗せ、込み込みでローンを組んじゃったりするから、売れるんだ。自転車用品はシビアだ。モノがシンプルなんだから、ナビの大きさも含め、シンプルさが必要だね。で、此処でも電源供給の必然性だ。ハブダイナモから取る方法を構築すると。アトラスは実勢価格3~4万円といった所だね。うん、何とかなりそうでね、もっと詰めれば、2万円台にってのは、可能だろうよ。で、パイオニアもユピテルも、ジドウシャって大市場からの参入で、価格帯のオイシサっての解ってらっしゃる。
で、ちょいと個人的に懐古的な響きであるな、なんて感じたのが、コミネオートセンターの名で知られた、オートバイ用品製造販売をしていた現「コミネ」である。俺様、コミネのスタッフに、コミネさんって、あのコミネオートセンターのコミネさんですか?なんて聞いてみたら、「そうです」と。主にヘルメットやグラブ、膝や肘当ての防具(?)なんかを扱い、これからもっと商品開発をして行くと云うね。
うむ、確かに異業種からの参入であるよね。最近、中古ジドウシャ販売店が中古自転車を買い取ったり、販売したりと、今までとは異なった業種が出て来た。中でも一番疑問に思っていたのが、自転車の工具類。俺達ゃ商売道具だから、道具は大事なんだが、今はもう絶版になってしまっている、「カンパの大道具」ってのを筆頭に、様々な自転車専用工具ってのが存在するんだが、有名所では、パークツールやホーザン、シマノの純正パーツとかね。だが、どれも、無ければ困るモノなんだが、いずれの商品も、何だか弱っちぃんだよ。品質がね。京都ツールとか、せめてトネ工具程の品質、願わくば外資系(スナップオンや、マックツール)なんかに準じたプロ工具ってのが欲しい所だ。仕事上、ヘキサゴンレンチ(六角レンチ)が必需品なんだが、何処のメーカーの品も、パッとしないモノばかりだ。結局、自分で探して集めた工具を一般的に使って、専用工具は既存のショボいモノを使うんだな。この辺りが次に参入出来る隙間だと思うし。台湾辺りで、ジドウシャ用の格安工具を作らせているメーカーも多くあるんだから、いざ自転車に精通した人間が係われば、造作も無い事であろう。ドライバーとヘキサはドイツのweraが秀逸である。
日本の工業技術は世界でもトップレベルにあると思うんだが、何故か自転車用の秀逸な工具が少ないって事は、由々しき問題である。やっと、京都ツールが、自転車用として、少しずつ、作り出した。やっとである。
自転車の業界ってのは、兎角閉鎖的であると良く云われる。あながちウソでは無かろう。でも、異業種からの参入によって、市場に良いモノが出回るって事は、業界人にとっても福音である。
ダメな自転車を作っては売り、売っては作り、なんて、安普請のママチャリ的販売形態は、程なく崩壊するだろうし、メイドインイタリーの素敵なダッヂバイク(街乗り軽快自転車ママチャリでは無い)のタイヤサイズとか、アフターパーツの販売方法を全く把握していない、云わば自転車に対してまったくの素人しかいない商社が、何となく儲かるだろうから、なんて、自転車業界に参入しているかの様な商法は、今後はもう通用しないと思っているんだ。
「自転車家ジョーのメールマガジン」
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自轉車家である。
日々の喧騒の中、社会のよしなし事を、
サドルの上で考えた。そんなブログである。
自轉車家だが、あまり自轉車ネタは無い。
たまにはある。
そんな内容である。
文が長いぞ。心して読んでくれたまえ。。。
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