2011年4月30日土曜日

黄金週間、そして宮古島。2011イベントは粛々と企画され…

 黄金週間真っ只中である。慌しき事甚だしいけれど、何となく働ける幸せを感じるのは、大きな災害が起こったからだろうか…ま、日々を追いかけるのみのダメ人間であるよ。相変わらずね。



 毎年、年々?イベントへの依存が大きくなっていって、個人や個店単位では賄えない程のイベントの盛り上がりを、這う這うの体でやってるってのが本当の所なんだが、相変わらずの参加者任せの部外者まかせでね、いずれにも愛想を尽かされない事を切に願う。せめて徹底した内部打ち合わせを切望する…無かろうがね。



 さて、もう俺様は今年で宮古島の件に関しては、ある意味、上の行動学によって、悟ってしまった感が有り有りでね、何だかもう、本当に興ざめしてしまったので、どっちかってぇと、どーでも良くなっちまってるから。頑張り甲斐が全く以て無いってかさ、ま、精々頑張ってくれよって感じだよね。去年の様に怪我人が出たなんて事は、無い様にねって事である。毎年揉めるのは、もううんざりなんである。こっちだっていい加減すんげぇ前向きに事を進めようとしてるんだからさ。







…ま、最近、すんげぇ冷めちまってさ、本当にどうでもイイって感じになっちゃった宮古島だから、別の話題にするのだ。閑話休題ってヤツだ。



 実は義弟が自転車が欲しいと突然云って来た。しばらく前、義弟はマングースのグランドマーキィのフルサスを購入し、暫く遊んだ後、自転車に乗る機会を逸し、オレが直して、義弟の実弟が今乗っている。…ややこしいな。



 実際、グランドマーキィは、マングースが元気のイイ時の、所謂イイ自転車だった。完成度も高かった。今乗ってもイイと思うんだよね。で、最近義弟は自転車で移動する事が増えたのだと云う。だが、現在の自転車は、何の変哲もない、普通のシティーサイクルである。チョッとイイ自転車を知っている義弟である。しかも一流の料理人でもある。モノの善し悪しは知っているのだ。俺様に課されたお題は単純。乗って愉しい自転車で、価格が安価である事。



 さて、俺様の真骨頂である。ここら辺は難しい所だ。先ず、ベース車両をどうするかって事。出来が良いメーカーのモンは、やはり価格もそこそこしてしまう。そして現在の旬ってヤツを意識し、そして考える。愉しい。先ずは在庫車だ。在庫車で面白い自転車…あ!あった。一か八かで仕入れを敢行した、GTのカラコラム3という、29er、所謂、29インチの車輪のマウンテンバイクである。



 本国アメリカでは、もう既に各メーカーが着目し、生産販売しており、オフロードでの優位性が称賛され、確固たる地位を掴みつつ、市民権を得る29erであるが、平均身長が低く、自転車への意識レベルも何かと保守的な日本では、今一歩の販売台数の伸びであったんだね。もう一つは価格帯の高さ。その殆どが10万円前後か、それ以上。これでは気楽にお試しって訳にはいかないんだ。



 GTの入門機は悪くないが、それ程良くも無い。それは凄く存じ上げている。沢山納めて来たからね。で、件のカラコラム、29erの入門機をリリースした事は称賛に値する。かのジャイアントも29erをリリースした。即完売だったがね。



 そんな訳で、マウンテンバイク業界では、29erがアツいんである。で、お任せ依頼なんで、各部をリファイン。ヘッドパーツをバラし、グレードの良いグリースを塗布。車輪のハブもバラシ、洗浄し、更に高性能混合グリスを塗布し、限界ギリギリの当たり調整。…ふむ、満足。あれやこれや抑える所を抑え、チョッと自転車をかじっている人が見ても、イイ自転車に見える様仕上げた。不足は無い。これ以上やると際限が無くなるギリギリの所だ。うむ。満足。





 早速義弟が店に現車を見に来た。御満悦だ。当然だがね。で、試乗。納得したらしい。段を聞いてビックリしていた。当たり前だ。俺様もビックリだもの。ついでに俺様も試乗してみた。(!)。何だよ、こんなにイイのか?正直驚いたぞ。クソデカイ車輪がゴロゴロと転がり、すこぶる乗り心地が良いではないか!まさかの想像以上にイイ。欲しくなっちゃったぞ!29er!偉いぞ!ゲーリーフィッシャー!





…困った事に殆ど売り切れ。来季が愉しみである。





やっぱし、宮古島とかのロードレースも愉しいんだろうが(行った事無いから皆目解らんが…)、やっぱりマウンテンバイクは愉し過ぎだぜ。





クロスバイクの時代は終わった。これからは29erの時代が到来だ。さしずめ自転車界のRV車とでも、表現しておくか…。RVってより、まんまジープっぽいかな?でも乗り心地がすこぶる良くてデカイから、ランクルとか、レンジローバーとかの類い?ま、これからクロスバイクを購入しようかと検討中の御仁は、選択肢に是非29erを入れなさい。並居るクロスバイクを、29erは凌駕するのである。わははのは。





いやいや、29erは、29erであって、29er以外の何物でも無い。





わはは。只の、自転車である。乗れば、解る。



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2011年4月24日日曜日

せんだいに、せんだい・・・

せんだいに、せんだい…。唐突に、ナンノコッチャって話だよね、表題。

さておき、世界最大にして巨大な自転車メーカーが動いたぞ。

 節電、電気、依存するのは容易いが…大震災をきっかけに、日本は大きな岐路に立たされているのだと感じる。平和だと云われていた世の中に、突如襲いかかった大地震と、大津波。これによる爪痕は深く、復興は容易では無い事が、想像に難しく無い。そして長期化の様相を呈す、福島の原発問題と、云われの無い福島県民への風当たりと差別。新聞やニュースを見聞きする度、本当に教育大国と云われた日本国での出来事なのだろうかと、自身の目や耳を疑う。



 震災から後、ブログも、メルマも、絶不調なんだよね。文章がなかなか想像出来ず、滞りっ放しなんである。何だか、人間の無力さと、想像を超える力には成す術も無く、そして、人が制御出来ない巨大なエネルギーを安全と言い続けてきたこの国の在り方にも、大きな問題が有るのだね。



だが、一方で、工業立国でもある日本に於いて、電力エネルギーは不可欠だろうしね、石原さんは最後の御奉公で、お台場にカジノではなく、原発を誘致しなさいってなモンである。一番電力を使う場所に、リスクも一緒にってのが、本来の在り方なんだと思うぞ。そうすれば本当に安全とは何かを考えるだろうからね。



 さて、そんな中、素晴らしいニュースを目にした。災害時の、自転車の有用性ってのはずっと唱えてきた通りなんだが、具体的には、その自転車本体ってのの確保が一番大変な作業になると思うんだよね。



 で、自治体とか、個人がよくやってしまいがちな事態がね、災害支援と称し、当方で不要なモノを処分するかの様な、いわゆる、おしつけの寄付である。そんなモノは、寄付でも何でもないんだな。もう使わなくなった布団や古着、なべ、釜なんて、ゴミにしか過ぎないぜ。自治体市町村が苦慮している放置自転車にしても然り。自轉車家が宣言しておくぞ。放置自転車は、放置された時点でもう、ゴミなんである。これを、安心、安全に、しかも人手不足の被災地で乗るって事が、一体どれだけのリスクを伴うかを、みんな考えていないと思う。少なくとも、送って直ぐにごみ化しそうな自転車も、取り敢えず送っとけってのは、天下の愚策なんである。絶対に止めて欲しい。最も、全てを完全に整備して、安全に乗れるように…なんてやっている間に、新しいのが買えてしまうからね、ママチャリの場合。



手軽に買えるが修理に必要以上に手間暇の掛かる自転車、それがママチャリなんである。



 これは、ただでさえ瓦礫の処理に苦慮している被災地の各自治体に、追い打ちを掛ける事となってしまう恐れがあると思うんだ。大体ね、その放置自転車の殆どが、スーパーやディスカウント店で売られた、安物のどうしようもない代物である。持ち主ですらなんの感情も無く放置するシロモノだよ?なぜそれを災害に遭った人々に、押し付けようって考えが浮かぶんだろう?当たり前の話だが、自分の家族や、大切な人と食事をしていてさ、隣りでマッタクの他人が食事をしていてさ、その他人様が食い残した食事を、

「勿体無い、まだ食べられるから…」

と云って、自分や、自分の大切な人に勧める馬鹿者はおるまいよ。



 そこでジャイアントである。世界最大にして、最高水準の自転車の生産技術を誇る、台湾のジャイアント。このメーカーが新品のマウンテンバイク、云っておくが、日本固有のマウンテンバイク類型車、類似車などでは無いのだ。そもそもそんな不埒な自転車は、日本以外には存在しないのだが…まぁいい。



 ベースになっているのは、おそらくロックとか、ロック3とか、ロック4500とか呼ばれるフレームを流用していると思われるのだが、急遽、生産ラインを変更し、特別仕様のカラーである「イエロー」に塗って、縦パイプに「震災復興支援品」とプリントが入っていて、荷物が積めるように、リアにキャリアを装着している。日本人に馴染みの、前カゴを装着しなかったのは特筆すべき事項であるぞ。何故スポーツ車に前カゴがダメか?答えは簡単。単純に前に荷物を積むと、自転車の構造上、バランスが極端に悪くなるからである。至極当たり前である。



 ロックのカタログスペックでは、車両重量は13.7kgで、リアキャリアが付属するので、おそらく14.2~14.5kg程度になっていると思う。これに最低限の修理キットを全ての車両に付属して被災地に送ったと云う。



 スポーツ自転車に携わる者にとっては、ロックは重い車種に属すだろう。しかし、万人が乗ろうとする自転車は、一般的なママチャリと大きな落差があっては使いにくいと感じてしまう人がいる事も、一方の事実だ。ウチの店は国立大学の近隣なので、学生さんが唐突に、千葉から九州だの、北海道だのに、自走で、自転車で行きたいんです。どの自転車が良いですか?なんてぇ相談に良く来る。大体、こんな時は、ロックの車体をベース持っている、グレートジャーニーを勧める。サイドバックまで標準装備だからね。それでも予算が無いからって人には、裏技で、ロックの、一番廉価なマウンテン(現在はロック1車種、以前はいくつかシリーズ化していた。)に箕浦のキャリアと、パニアバックを乗せ、ツーリング仕様にすると、一番安価に仕上がるのだ。そんな懐の深さを持っているラインナップぶりも、ジャイアントならではだろうね。



こんな経験から鑑みると、成程、流石はジャイアント。解ってらっしゃる。それを1000台。被災地は仙台を始め、東北に広範囲にわたる。十分ではなかろう。でも、メーカーのこう云った姿勢は素晴らしい。



仙台に1000台。…そんな感じも素晴らしい。    か?





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2011年4月14日木曜日

スポーツ自転車の、それぞれの魅力とは…

スポーツ自転車の、それぞれの魅力について考えて見たぞ。





 いやいや、災害時の自転車の有用性はね、阪神大震災の時にも遺憾無く発揮され、そして今回、更にその有用性は確固たるものに変貌しつつあると思うんだが…何よりも逞しきは普段から自転車に乗っている人々である。先ず、エンジンである足が普段の通勤で鍛えられている。100km程度の移動は安易に想像出来、また直ぐにでも移動が可能である。今回の地震で、実に多くの帰宅難民が発生した中でも、自転車通勤組は、多少の遅れこそあれど、普段の様に帰れたと云う意見が多数であった。これ、凄く大事。





 でね、こんな状況下の今だからこそ、自転車ってモンを再考しなければなぁ、なんて思ったんであるよ。


 単純にね、ジドウシャやオートバイ、原付バイクですら、ガソリンが必要だし、何かトラブルが発生すると、それ自体の移動も困難となる場合が殆どである。自転車はある程度、その場で修理が可能な事が多いし、いざとなれば担いだりして、持ち帰れるよね。当然だが、徒歩よりも数段速く移動が可能なんだな。




 だいぶ歪な認知方法にはなってしまったが自、転車が、日本において少~しづつ、市民権を獲得しつつある昨今である。そんな中、確実に自転車の棲み分けって云いましょうか、ジャンル分けってモンが定着しつつあるのだ。昔からある程度のジャンルには分かれてはいるのだが、もう少し細分化していると云いますか、よりユーザーの好みに割れているって感じだろうかね。




 ある程度、用途が確立されていると云うか、明確であるロードレーサー系は、どちらかと云うと、メーカーカスタム色が強いとも云え、完成車なんかだと、ワイヤ類はおろか、バーテープまで御丁寧に巻いて来ちゃっている代物まである始末である。アメリカ系メーカーに顕著だね。組み上げる側とすれば、本当に迷惑極まりないんだけどね。ワイヤーを潰してしまって、ほつれて切れてしまっていてどうすんの?大概のショップはそのまま組んで陳列すると考えると…残念至極であるよ。




 レーサーはね、起源がヨーロッパにあるから、指針がしっかりとしていて、それに従うって方向が強い。ま、レースのレギュレーションってのも存在するから、大胆な事は出来ないからね。せめてホイールをグレードアップさせたり、コンポは最上級の○○、なんて感じでね。単一性の方向を見がちなんですな。ま、何処のメーカーも、ワイヤーとバーテープは別にすべきだよ。



 で、翻って、MTB。これも誕生から30年近く経過し、日々進化はしているモノの、自転車としての成熟感は相当なものであろうね。特に進化を見せたのが、自転車用サスペンションとディスクブレーキだな。こっちは自由な発想のアメリカ発祥だから、様々な試行錯誤で、部品も数多ある中でも、色んなモノが出ては消え、消えては出て、なんてのを繰り返しているのだ。




 今年からブランド単体としては存在しなくなった「ゲーリーフィッシャー」であるが、そのゲーリーフィッシャー本人が、ずっとその優位性を提唱してきた29er(トゥーナイナー)、所謂アメリカン29インチのマウンテンバイクであるが、未だに少数派であって、本体が10万円前後以上の車種が多く、なかなかスタンダードたり得ない感が否めなかったんだがね、とうとう2010~2011のモデル辺り、GTのカラコラム3.0 29erだのね、最たる動きとしては、2011年春発表の、TALON 29erが瞬殺で完売、大反響の為、追加生産を決定。流石はジャイアントだな。この2社の最大の特徴は、5~6万円で入手出来るMTBのリーズナブルさが大きな特徴でね、大ヒットの予感アリアリなんであるぞ。ここ数年、マウンテンバイクのメーカーが、クロスバイクやロードバイクの勢いに圧されてさ、車種を削ったりね、魅力的なマウンテンバイクがカタログから消えたりが本当に目立っていたんだが、この29erがマウンテンバイクの新たなブームの起爆剤になるかも知れないと直感しているんだ。





 次に、折り畳みを含む、小径自転車のジャンルである。コンパクトで可愛らしく、走ると速い。人気の秘密はさ、いかにもやる気満々のスポーツ色は薄く、ファッショナブルであると云う事だろうな。で、自由度の高いカスタムが施せそうであるってのも魅力かな。この折り畳み自転車なんだが、出来ればスポーツブランドが望ましいだろうが、移動の際は、ジドウシャのトランクに納めておくってのはかなりの有効性を発揮すると思うんだ。




 いや、そうそう未曽有の大災害なんてあっては困るのだが、そんないざって時の為はモチロン、普段、都市部へ買い物に行った際、とか、レジャーで旅行先にて使用する、とかね。すこぶる便利である。一般自転車枠の、安い折り畳みでも良さそうなモンだろうが、性能差が歴然で、何しろ重すぎるし、頑張って漕いでもあまり進まない。最悪、愛着も無いから、乗られもせず、タダのジドウシャの重しにしかならない可能性が発生するよね。



 折り畳み系小径自転車のデメリットとしてはさ、その自転車単体の、ワンアンドオンリーだと、チョッと厳しいと思うんだな。小径車故の、消耗の激しさや、長距離移動の不得手なんかがネックとなりそうだよね。殆どの人が複数台所有する中の一台と捉え、有効に利用するってのが多いのだと思うよ。




 今回の災害で、千葉界隈でも、本当に自転車で通勤する人が増えた。まさに増殖といった感じである。大変喜ばしい限りなんだが、一番自転車に大切な事はさ、自転車に普段から乗り慣れておく事なんだと思う。自転車に乗る事が、自分の中で当たり前となれば、自転車が有る生活が当たり前になるんだと思う。前出の自転車通勤者が普段通り帰宅出来たのも、まさに其処が要となったんだね。



 マラソンとか、ジョギングなんて、やはり「さあ、これから走るぞ!」って気構えが必要でしょ。走り慣れて無いと、10km走るのなんて、本当に大変な事だもの。練習して、走り込んでこそ、フルマラソン走れるんでしょ?それに比べれば、自転車をライフスタイルに取り入れるのは、意外と安易だと思うんだ。後は、マイ・ファーストバイクを如何にするかってのが凄く大切。クロスバイク流行りだが、自転車本来の愉しさってのを知る上で、本当にすぐれている自転車は、やはりマウンテンバイクなんだと思うぞ。



29erの唯一の欠点は、バイクがでかくなってしまう為、ある程度身長が無いと、サマになんないって所かな?


あと、2011年度の29erはもう殆ど完売状態である…



むむぅ。勝手に仕入れたいぜ。




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2011年4月8日金曜日

東日本大震災から1ヶ月余…

 文章書くのも自粛していた訳では無いんだが、あまりに沢山の、やらなければならない事が押し寄せまして、また、途中まで書いていた文章も途中で放置し、他の文章書いたりしてさ。何なんだ俺は?フリーライターかっての。マッタク。いっそ何処かの雑誌に投稿しちゃおうか?なんて考えちゃう今日この頃なんである。



…まぁいい。そんな話では無くね、兎に角、被災地に少しづつ復興の光明が見え隠れするようになったかに思える現状だが、まだまだ、場所によっては厳しい生活を余儀なくされている方々も、大勢いらっしゃるようであるね。世界中で内戦や戦争で、難民になっている人々を沢山見て来たが、まさかわが国で、震災における難民が出るとは思わなかった。本当に震災難民と云える、大災害となってしまったね。



 福島の原発事故は、世界的な風評・デマが横行していてさ、それに右往左往しているという情けない状態であるんだが、時は刻一刻と過ぎ行くのであってね、今年はウチの倅が中学生になる年なんだが、何だか近所の千葉大学は入学式が中止になったらしいし、どうやら多くの学校が卒業式や入学式を自粛したと云うんだ。ウチの倅の中学校は無事に入学式を行った。そんな当たり前の事にいちいち感謝なんである。



 今や全国的に広がる自粛ムードで、折りしも時節柄、桜の咲く季節でもあってさ、例年であれば、お花見で賑わったりさ、新人歓迎なんてムードで地域が活性化する訳なんだが、何処も自粛ムードや計画停電なんかで、キャンセルが相次ぎ、何処も閑古鳥が鳴いているそうである。



繁華街の飲食店ばかりでなく、あちこちの観光地でも、当然東北地方は例外だろうが、全国的に旅行のキャンセルが相次いでいてね、何だが日本経済が自粛ムードで沈滞化してしまっている感じがするんだ。まぁ、確かに、花見や旅行やってさ、そんな気持ちにはなれないってのは人情だろうね。ただ、そんな余暇部分に思える分野にも、生活している人々がいる訳だし、過剰な自粛反応はしない方がイイと思うんだ。



後は、せめて被災地で少しでも助かった所の酒だの、名産品だのを、積極的に購入するって事だって大切なんだと思うぞ。茨城で県議をやっている、中学高校の同期のヤツは、茨城ばかりでは無く、被災地を飛び回っている。そして地元の為に、県産品などを先頭に立って売っていたりする。まったく頭が下がる思いだ。



 意見力も必要だね。例えば何処かの団体が、お宅で扱う物品を(ウチなら、自転車)、100台ほど都合して欲しいと云われた場合、1店舗単位ではとても負担の大きな事態になるんだが、仮に100店舗在るチェーン店などで、現地に物資を送ろうと決めれば、単純に1店舗1台の寄付で、100台の自転車が集まり、5台づつであれば、500台とね。重要なのはさ、それを旗振って意見して取りまとめるって人がいて、直ぐに出来れば問題が無いんだろうが、100の店が有れば、100の意見も有るだろう。そんな中の意見力。そしてここぞの牽引力である。そんな実行力ってのが、今は必要なんだと感じている。



 後は、何がどう進んでいるのかって事位、店舗単位でインフォメーションが出来なければならないんだね。当たり前の事なんだが…。



 多分、俺なりの見解だが、どんな形にせよね、本当に被災地で突然、本当に突発的に被害に遭った人でなければ、本当の絶望感は解らないのだと思う。みんなが挙って頑張れって云う事も、場合によっては苦痛になるのではないかとも感じる。鬱病患者に「頑張れ」は、禁句である様に…。

 ある日突然、日常を奪い去る出来事が起こったのである。確かに励ましは大切。だが、相手の気持ちまでは解らないんだ。突然全てを失った難民化してしまった自分を、自身が理解出来ないでいる。被災者に代わって、自分の全てを提供し、代わって自分が被災者になります、なんて人間はいない。その位の事をしなければ、被災者の気持ちなんか、理解は出来ないと思うんだ。人の心に土足で踏み入って、カメラを向けて、観光気分なボランティアは…。



 昨年の3月(2010年3月)、まさに仙台に旅行に行っていた。松島の遊覧船に呑気に乗っていた。もしもあの時だったら…と考えても、とてもイメージは出来ないんだね。松島は比較的被害が少ないと云っていたが…仙台は大変な事態だからね。



自分が行なったボランティア行為に、酔いしれる様な事はしてはならない。



人として…。





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