スポーツやイベントの秋である。ツールド千葉や、サイクルモード、ボランティアであるが、千葉市の自転車環境マップ作成実走調査、今後は有薗君・守上君達とのイベント、セオフェス、伊津野亮さんとの自転車ライドイベント。ね、目まぐるしい程のイベント三昧なんであるよ。
そんな中、千葉大の自転車部で、大学院も行って、長きに渡りウチのお店をアルバイト店員として支えてくれたらしお君が、2011年12月より、北海道の職員として働く事となり、11月いっぱいで千葉を離れる事になった。らしお君は、それこそ下手な社員よりも自転車を売ったり、在庫を知っていたりして、数多く存在したどのアルバイトよりも、仕事が出来る奴だったと思う。らしお君、今まで本当に有難うございました。今後の貴君の活躍に期待し、更なる飛躍を祈念いたします。北海道だったら、餞別に社長から、サーリーのパグズレーでも戴きなさい。わはは。
ま、彼が抜けた後のお店のスタッフは、相当に、心して頑張らないと大変だと思うぞ。・・・他人事では無いんだがね。
そんな訳で、イベント盛り沢山の中、やって来ましたサイクルモード。今年は伊津野亮氏の公開生放送も有る事から、お店を臨時休業して、お手伝いも兼ね、行って来ました。ひとつ感じた事は、これは本当に直感的になんだけれど、確かに自転車ブームだって感じの来場者ではあるのだが、何処かに感じる空白感というか、虚無感っていうか、何となく心にぽっかりって、そんな感じの自転車業界って感じがしたのは、果たしてボクだけかも知れませんが・・・。
自転車ってのは、本質的に自由な乗り物である。当然、日本国内で車両として扱う限り、車両としてのルールってのに則って然るべきであろう。煌びやかなロードレーサーの世界は、何だが高級車然として鎮座ましましてね、それはそれでイイんだろうけれど、カタログも貰いにくい雰囲気ってのは問題であろうね。ま、殆どのメーカーは販売しているので、お金出せば買えるんだが・・・。何か違うんだ。
一方で、やはり面白さってのが秀でていたのは、モトクロスインターナショナルのブースでね、今年は陳列自転車が少なく、試乗車が沢山おいてあって、市場では販売が難しいとされるビーチクルーザーなんかが飾ってあったのには少し驚いたのだ。
ビーチクルーザーって云えばね、自分のお店で扱っているから云う訳では無いんだが、レインボーサイクル・エレクトラサイクル等を扱う、エムプランニングの、ビーチクルーザー、そしてダッチバイク群、これが、ブース自体が活力が在るように感じたんだ。
あくまでも持論だが、日本の独特の自転車事情ってのは、ママチャリ文化ってのが根付いていてね、これは云ってみればね、歩道走行を前提とした低速低性能自転車であるから、現在騒がれている、自転車を車道にって提言に補足すると、脱ママチャリ化して行かないと、厳しいモノになってしまうかもしれないね。かつて、メイドインジャパンの自転車は、世の中に溢れていた。日本でしか生息出来ないママチャリですら、現在ではその殆どが外国製である。平たく云うと中国製ね。
価格を下げると、品質が落ちる。なにもこの図式は自転車に限った事では無い。技術革新による価格の値下がりはイイ。だが、いつしか安かろう悪かろうってモノの見方が解らなくなってしまい、市場の要求のまま粗悪自転車を提供し続けてしまった。この当たり前に解りやすい図式が、日本の自転車をダメにしてしまったんだ。
今、ギリシャや、イタリアが経済危機に陥っている。ヨーロッパでも、ダッチバイクという、スポーツ車では無い、街中を移動するコミューターバイクは存在する。だが、日本のママチャリと圧倒的に異なるのは、ギヤ比による速度の差である。そんなダッヂバイクは、あまり日本に輸入されていない。日本の微妙な自転車事情によるモノが大きいんだがね、現状の日本ではまだ、販売が難しいんである。まだ、ね。
産業の空洞化が拍車を掛け、より単価の安い所へと、産業が出てしまうってのは、日本の大きな損失である。例えば中国なんかでどうにもならない程安い自転車を作らせて、それを自転車にあまり興味の無い人に売っているなんて、褒められた事では無いと思う。それでメーカーなんて気取っていては呆れるばかりだし、それらは結局自分で自分の首を締める事となると思うんだ。
今こそ、農業や漁業なんかも手掛けている様に、メイドインジャパンのダッチバイクを生産する事が必要なんではないかと思うんだ。自転車販売業だけでなく、製造業もね。製造販売会社。自転車を知る人間が、自転車を作るって事。現状の日本って、スポーツ自転車を趣味とする人は、自分がママチャリに敢えて乗る事はしない。ダッチバイクやビーチクルーザーってのも、出番の無い車種になりがちである。そここそが、日本の自転車の格差となっている。日本の自転車の多数派は、圧倒的にママチャリである。保有台数の比率は、ママチャリ9割、スポーツ自転車1割である。自転車店の多数は、この9割の人々向けに販売をしている。
この9割が、須くダッチバイクとなれば、日本は自転車大国となり得るんだが…。ま、坂も多かったりするから、電動アシスト自転車ってのも、今後は益々需要が増えるんだろうが、ベースがママチャリってのを止めてね、電動ダッチバイクってね。…何だか響きがイヤラシイな。ダッチバイク。どうなんだ?南極何号では無いぞ。
日本人の多くは、自転車なんぞに興味を持っていない。あると便利だからっていうシロモノ家電化している、ま、どっちかってぇと、生活必需品と言う性質が強いんだ。靴や洋服なんかにあれだけお洒落をする人々が、自転車だけにはとんと無頓着ってどうなの?っていつも不思議に思う。それはね、自転車の本質ってのを知らないだけなんだよ。もう、ママチャリが世の中に蔓延って40年近く。今年40歳の人だって、自転車ってのはママチャリを指すんだって育ってくりゃあ、それにしか乗らないよね。店だって売れないモノは置かないし。
何とか、お店にエレクトラのダッヂバイクを置きたいと、切に感じた。エレクトラバイシクルは、アメリカのメーカーだが、自転車好きのメーカーである事が一発で解る。例えばね、通常ハンドルステム上の目隠しは、ゴム製の目隠しだったりするんだが、アルミの削り出しでワンオフで作って取り付け、ステムと一体化させている。そこいらのオーダーメードでもなかなか無い手法である。アルミリムもメッキと見紛うばかりのバフ掛けされており、ビッカビカなんだ。
日本の大手メーカーの自転車、一般的な自転車だが、フラッグシップと言われる代表的な自転車。耐用年数はざっと7~10年といった所か?ま、あまり手入れもされず乗りっ放しでその耐用年数ってのは特筆モノであろう。でも、エレクトラバイシクルのダッヂバイク、これは一生モノと云える程、出来がイイ。見れば解るんだ。そしてこの自転車は決して、乗りっ放しにはされない。手入れをして貰える自転車なんだと思う。手入れをされる乗り物は幸せなんである。
嗚呼、長ぇ。で、今年最後の自転車実走調査に行って来た。大宮・星久喜地区である。割とアップダウンが多い所で、普通の自転車では辛いかも知れないと思ったが、何だかんだで行って来いで50km程走ってしまった。ボクが住んでる所と同じ区なのに、若葉区広し、と云った所だな。ま、調査後は仕事だったから、そのまま走って戻ったってのもあったけれどもね。この調査に関しては、前回のレポートで詳しく書いたので、大体内容は一緒で、違いは場所のみだろうが、やはり走る場所と同時に、自転車の高性能化って事が重要になってくると感じているんだ。
さて、自転車の未来はどう動いて行くのかな?
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