2010年9月9日木曜日

巨大!巨大!巨人?アンチ巨人である。

巨大なムーヴメントが、とうとう動き出したぞ。




 不況である。先行き不透明な昨今の日本経済であるので、モノが売れないんである。そんな大不況の真っただ中、売れている商品がある。その一つが自転車。この度、スーパーマーケット大手、イオングループが本格的に自転車販売に参戦するというニュースが、最近あちこちで取り沙汰されている。自転車安全整備士や自転車技士の資格を組織だって取得させているらしい。一般車からプロスポーツ車(?)までを幅広く、などとイオンの広報に載っていて、各メディアでも、ジャイアントグループの「モーメンタム」という、どうやらオリジナル自転車を大々的に扱うと公表しているんだ。



 だが、このジャイアントグループってヤツがクセモノでさ、ウチの店にも朝日新聞をはじめとするメディアにジャイアント云々という文面が出るが早いか、ジャイアントジャパンからファックスが来てね、ウチは各報道で出ている、イオンのモーメントという自転車には無関係であるし、イオングループとの取引も、無いのだと云う。要はホダカがジャイアントとOEM提携を結ぶ工場でオリジナルを作るって話なので、「モーメンタム」某は、ホダカに問い合わせてくれって旨のファックスがあった。御丁寧にホダカの連絡先まで記してあった。



イオングループの広報には、下記の様な説明が明記されているので、抜粋した。



【「ジャイアントグループ」の「momentum」ブランドについて】

「ジャイアントグループ」…自転車生産で世界トップシェアの台湾自転車メーカー

「momentum(モーメンタム)」ブランド…5シリーズ(i-Jump、i-Need、i-Lane、i-Think、

i-Want)で展開するライフスタイルブランド。

※モーメンタム59品目のうち、店舗特性に合わせ15~40品目を店舗で展開します。

「イオンバイク」は、お客さまの快適な自転車ライフの実現のため、購入からメンテナンス、アフターサービスに至るあらゆるニーズに対応する、安心と充実のトータルソリューションをご提案してまいります。

世界ナンバーワンシェアの自転車メーカー「ジャイアントグループ(本社:台湾)」の、国内ではイオンのみが

展開する『momentum(モーメンタム)』ブランドの車種をはじめ、価値ある低価格でご提供するイオンの

プライベートブランド「トップバリュ」など、400~600品目の自転車を販売します。



 ホダカって何で書かないんだろう?確かにジャイアントでは無く、「ジャイアントグループ」となっている。この手法は、完全に素人を陥れちゃう絶妙なテクニックであるね。台湾穂高はやはりジャイアントとのOEM生産をしている流れから鑑みると、グループと称しても、って所だろう。ジャイアントは扱わない癖に、台湾穂高とかって書いても、普通の人は解らないから、ジャイアントにしちゃうのか?う~ん。実際、戦々恐々としている同業他社は、ジャイアントに問い合わせやクレームを入れたのだと思う。当たり前だね。深読みしても、なかなか解り辛い表現だし、巧妙なテクニックだからね。本来、「ジャイアントグループ(本社:台湾)の、《台湾穂高》」って部分がすっぽり抜けているから、だれもホダカとは気付かないんだ。





 イオンは自転車専門店を全国展開し店舗数を増やすと意気込むが、人材育成が容易では無かろう。となると、チェリーピックが横行するだろうなぁ。うん、若い有資格者をヘッドハンティングだ。その方が簡単だしね。これだけの不況下、全体的な雇用不振の状況の中、あのドンキホーテのHP上にも、自転車整備の有資格者を募集していたぞ。何しろ、モノが売れない不況の真っただ中、かなり専門的であっても、自転車の販売なんかが好調なんて情報ソースに、上層部が興味を示したって所だろうが、前途は多難であろう。技術的な質の低下も懸念される所であろうよ。そうは云っても、こちらもうかうかとはしていられない。寝首を斯かれてしまわれかねないからね。自転車業界の弱さは、雇用に対しての整備だとか、専門店ならではのイメージってのがあるから、その辺りを固めて行かないと、駄目なんだと思うね。



 今後、個人的には、自転車の組織図ってのが、かなりの部分で変わって行くと思う。ママチャリと云う、超低性能自転車が、見直される時期に来ているのだと思う。人も、荷物も積めるが、もっとスポーティーに走れるが、かといってスポーツ自転車では無い、いわゆるシティーコミューターの出現が望まれている。ヨーロッパ諸国の自転車事情の様にね。自転車が、自転車らしく使われる、という時期に来ているのだと思う。



フレーム技術、変速機、回転軸やタイヤの種類などの、現在の部品品質の良さと、作り手、売り手の誠意を以てすれば、もう何を作るべきかが理解出来ると云うモノであろう。





 何処かの業界人宜しく、「日本人の自転車感からすると、自転車なんてこんなモンだろ。」って程の発想で、中国なんかで程度の悪い自転車を自社モンとして作らせ、売ってはいけないのである。本来、淘汰されて然りな発想を持つ店が、衰退どころか、隆盛を誇っているという事は…





まだまだ自転車に対する日本人の目は、節穴である、という事だぞ。





「自転車家ジョーのメールマガジン」

http://www.melma.com/backnumber_186028/

0 件のコメント:

コメントを投稿