2011年3月31日木曜日

情けないなぁ…こんなモンなんですか?

 先日納車の、とあるメーカーの電動自転車を納車するのに仕上げをしていたんだね。電動アシスト付き自転車は、最近では注目度が高く、車種も様々でより選びやすい設定となっているんだ。一般的な婦人車タイプから、小径車、折り畳み車、スポーツタイプまで様々であるね。各メディア等でも取り沙汰されている。




 価格帯もだいぶこなれて来たんであるが、そんな自転車の中、男性を中心に人気の高いモデルが、26インチのMTBサイズである、サスペンション付きの外装ギア付きの自転車なんであるが、日本のメーカーってのは、ど~~~してこういったツマラナイ手抜きをするんだろう?と、疑問を抱くんだな。



 スポーツタイプ(類似車)にはほぼ、ブレーキにVブレーキタイプを採用する。MTBタイプのホイールにはベストチョイスだと思っているんだろうが、これが、まがい物を採用している事が実に多い。引きしろはグニャグニャで、あろう事か、ブレーキレバーがグリップにべったりと接触してしまう。あり得ない。



 これでいいの?メーカーさん。これ、そのまんま売っちゃう店なんて、ごまんとあるよ!おまけに装着したままでは、ブレーキレバーからブレーキワイヤーのタイコ受けが外側に出て来ない、これまたまがい物レバーが付いていて、ワイヤー交換すら容易ではないし、第一、交換しようとしたシマノ製のタイコが入らない!!え??専用品??…ってか、こんなの、出来損ないの不良品じゃんよ。ふざけんなよ。こんなモンを量産車に採用しちゃってんの?駄目だよ!マジで。




 Vブレーキバナナに付いている、モジュレーターもまがい物、ブレーキのアウターワイヤーすらまがい物で、言いにくいんだけど、ママチャリに採用する程度の品質のモノを良しとして、Vブレーキに採用しちゃあ、駄目だよ。アウターワイヤの縮み率が全く違うんだよ。あれ?BAAマークが付いてらぁ。メーカーのTSマークも貼ってあらぁ。え?メクラ判?ウチじゃあ、TSマーク出せないよ、こんなんじゃ。




 幸い、ウチは完成スポーツ車を組み立てをした際、余分になったシマノ製のワイヤを捨てずにとってあるので、当然だが、すべて取り換えたよ。ブレーキレバーも某巨大スポーツメーカーで採用していた、テクトロがサラで取ってあったんで、当然取り換えた。Bシューもデオーレに変えた。で、別物になった。って云うか、スポーツ車で云う所の、及第点だ。ぎりぎり合格。




 いやね、完成スポーツ自転車だってコストカットの為、ノーブランドのレバーやブレーキが付いているモノは多いさ。でもね、ハンドルバーに装着してあって、タイコが抜けない自転車なんて、不良品以外、見た事が無い。それが日本製電動車がこれだよ?モーターが付いているとは言え、10万円から上の自転車だよ?しかもオプションでフル泥除けと、フロントのカゴを付けるとね、構造上サスペンションの止め穴に共締めするしか方法が無く、タイヤが馬鹿みたいに太いから、(26×1.95)しかもその泥除けはオリジナルではなく、スボーツ自転車に装着出来る凡用品だから、クリアランスが出せないんだよ。装着するタイヤによっては擦ってしまうよね。おまけに、後ろのタイヤはしっかりとボルトで固定しているくせに、フロントは何故かクイックシャフト採用だ。これもヘキサで締めるタイプのシャフトに交換した。カタログには専用オプションとしているのに、コレッすか??しかも某凡用品より高額だ。すごく。





 そもそもスポーツ車はね、多少なりとも自転車に興味を持って購入する人々が殆どであるので、仮に予算の都合上、廉価な自転車を購入し、パーツのグレードがさほどでも無いにせよ、不都合を感じれば、シマノのデオーレクラスをチョイスし、換装する事なぞ、造作も無い事だし、むしろ、よくある、いわば日常的な手法であり、作法である。




 一方、電動自転車をチョイスするお客人の面々はね、自転車には左程興味は無いんである。さしずめ、泥除けとカゴが付いていない事を不便とする位である。クイックシャフトに至っては、何故こんな余計なシステムになっているんだ!って云う、もう迷惑です的発想なのよ。何で簡単にタイヤが取れちゃうの??駄目じゃん。って発想。





 同感である。スポーツ自転車以外には、本当に無用の長物なんだよね。云ってしまえば、一般車のカテゴリーのモノにVブレーキや、まがい物のサスペンションは付けるべきではない。多少手間ではあっても、ブレーキは前後ローラーブレーキがイイと思うぞ。Vブレーキよりはメンテナンスフリー(厳密にはそうではないが…)であるしね。




 ブレーキレバーに至っては、もう論外です。あんなの修理で入って来たら、メーカーに送っちゃうぜ、マジで。タイコ出て来ないのに、どうやってワイヤを取り換えるんだか、是非とも見せて戴きたいモンである。マジシャンか?お前らは!って感じである。



 いやね、自転車は、多かれ少なかれ、どうあれアラはあるもんだが、しょーがねーなー、なんて、販売店レベルで処理している場合が殆どだったりするんだが、今回のモノは、あまりにも酷 いんだ。しかも最近オーダーが多かったんで、メーカーに完組車で頼んで、来たのがコレである。忙しい中、殆ど1日がかりの作業である。7分組みより悪いよ。ハンドル回りなんか総外しだしね。




 スポーツ自転車の場合、好き嫌いは別としても、売れているメーカーの場合は、当たり前の様に、シマノのコンポがフルアッセンブルされている。個人的には、入門用自転車と云われている自転車にこそ、しっかりとしたコンポーネンツをアッセンブルすべきであると考える。




 初めてスポーツタイプの自転車に触れる人々には、技術を性能でカバーする部分があって然り、である。何もシマノがベストってな訳ではない。シマノであっても廉価な部品は多数存在するが、最低限の仕事はする。




 前出のローラーブレーキにしたって、シマノ製が殆どで、構造が複雑な製品はコピーすらされず、まがい物がない。その為シマノ独占である。一方、現状に流通しているVブレーキは、そのどれもが単純な構造の為、より安くオリジナルを作ってしまえる事はおろか、左右のバネの反発力を均等に保つ調整ねじの部分を、あろう事か、樹脂製にしてしまっている、大バカメーカーも多数存在し、更には、それを安いからと言って、挙って採用している大バカ大手メーカーが多数ある。




 自転車が、特に、スポーツタイプと呼ばれる自転車が、市民権を得つつある。それも急速に。日本は私が再三唱えている通り、自転車に対する、すべての事柄が、後進国なのである。発展途上ではなく、後進国。後進国だからこそ、ママチャリという日本専用車が生まれ、跋扈しているんだ。もうママチャリは、我が国にとって必要悪。もはや無くてはならない自転車のカテゴリーである。むしろ多数派でもある。




 昨今起っている、自転車へのムーヴメントは、以前にもあったMTBブームとは趣が違うと感じている。勿論、違ったモノにする必要はあるんだがね。インフラ整備も含め、大手自転車メーカーも、自転車の安全性も含め、是までの既成概念を払拭してだね、本来の、安全で、快適な高性能自転車が再構築されるべき時期に来ているのではないだろうか?




 電動アシスト付き自転車なんか、もうこっちが恥ずかしくなっちゃう位、重たい。自転車の本質をこの時点で既に逸脱しちゃってる。ママチャリから抜け出せないんだよ。自転車の美しさってのは、シンプルである事。構造が丸見えな分、部品一つの造形にすら、気を使う。スポーツ自転車が、特に、ハイエンドの自転車が美しい理由は、そこにこそあるんだ。




 電動アシスト付き自転車が昨今もてはやされている最大の理由は、一般の人々にとって自転車ってのは、漕ぐ行為自体がツラく大変な作業を強いられる、ダルい乗り物という概念が、坐をかいて鎮座ましましている。そのダリィ作業を、少しでも緩和させようかってぇ、余計な御世話をね、メーカーが率先してやっちゃってる。いや、やらざるを得ないんだ。




 そんな駄目な乗り物に頓着しなければならない理由が、この国にはあるからね。自転車に乗れない位の非力な人や、お年寄りに…なんてぇ、大義名分は、この際、ナシにしましょうや。そんな理屈は、セニアカーなどと呼ばれる、電動車イスをすべての人に…なんてぇ位、愚談であるし。電動アシスト付き自転車は、普通自転車を漕ぐのがダルいんで、少しでも楽して進みたいと考える、自転車って媒体にはさほど興味のない人に向けた商品なんだよね。



 一旦スポーツ自転車の快適さを知ってしまった人は、足枷の多い電動自転車を、よほどの事がない限り、敢えて使おうとは思わないだろう。でも、そんな私でもね、女房や母親には、婦人車タイプの自転車を買ってあげようか、とかは考えるんだよね。何故かというと、理由は簡単、女房や母親は、自転車には一切興味が無いんである。自転車の概念=ママチャリそのもの。だからである。




 かつてマウンテンバイクがブームになった頃、どこもかしこもマウンテンバイクを作った。出せば売れたから。価格もそれなりの価格帯だったよ。でないと作れなかったから。フレームが一番ね。それが格好が良ければ、売れる、所謂場当たり的、何でもアリ的な大馬鹿商社がね、自転車のサンプル持ってさ、偽物を作るのが国策的国に持ち込み、マウンテンバイク風の雑貨(もう自転車とは云えない品質だから、雑貨)を安価に、大量に作らせ、大量にばら撒いた。激安を謳う雑貨屋さんを中心にね。




 で、当然だが、それをキャンプ場を始め、オフロードなんかに持ち込む輩も増え、あろう事か、フレームが折損したりする事故が増大したんだ。で、これはマズイと考えた馬鹿モノ商社はね、「悪路走行禁止」なんてぇ破廉恥なシールをフレームに貼って対応したんだよ。作っちゃったから、何が何でも売り捌く、的な。だから、我が国の自転車業界には、MTB類似車(ルック車)という、恥ずかしいカテゴリーが存在するんだ。取扱説明書にも、堂々とMTB類似車って…類似・ルイージって…スーパーマリオの弟じゃあるまいし…、どんな扱いだよ。





 そんな馬鹿げた事態が横行し、安価な自転車を作っていた自転車メーカーはほぼ絶滅してしまった。10数年前の壱萬円の自転車が修理に来る事があるんだが、車体の作りが、しっかりしているんだよ。オーバースペックも甚だしい程。メイド・イン・大阪・堺だ。今の壱萬円自転車はメイド・イン・偽物国である。100%。長持ちする訳が無いんだ。




だから、メーカーさんが、チョッと色気を出して、格好良さげに見えるスポーツ自転車「類似車」を作って、せっせと販売してはいけないんである。そんな体質の自転車業界に明日は無いよ。メイド・イン・ジャパンはね、どの製品も高性能・高品質が売りな訳で、自転車だけが、まがい物でイイ訳が無い。





しっかりとしたモノづくりを望むぞ。

0 件のコメント:

コメントを投稿