2011年2月28日月曜日

開店する店と、閉店する店と、やっぱり悲喜こもごも…

先日、義弟がお店をオープンした。




ずっとフレンチ畑の洋食系の人間。





ソースに自信。ワインに自信。チーズに自信。





既存の居酒屋系では味わえない



美味しい店だ。





                                          外観はこんな感じ。線路沿いである。





                                             中の風景。お客様はサンプル品です(笑)。





以後、お見知りおきを…。









で、今度は閉店のお店。


                              


 消え行く看板、オブジェ…







飲兵衛には寂しい限り…




此処の豚の(!)タン刺し250円に萌え、




レバ刺し400円、串焼き一本80円に萌え…






  ラストデーに、常連さんも燃え…





                       話も燃えあがって…






燃えて、熱気と煙で燻されながら…






更に燃え…







                   とうとうコンロも燃え萌え~~~。





来て戴いた皆様に深謝。





またどこかで、いつか、きっと…。









気さくだが、短気で商売っ気が有るんだか無いんだか、



何しろ頑固おやじではあった、マスター。









天然キャラで、少しイラッとしちゃうぐらい、



ぼけてくれたママさん。









愉しかったです。







みんなありがとう。





2011年2月24日木曜日

自転車ブームと云われる昨今、一過性では無く…

 果たして、日本で、交通手段の一つのスタンダードな選択肢たり得るのだろうか?自転車の交通事故での死亡事故件数は、先進主要国で突出しているのを御存知だろうか?1980年の日本と他の先進諸国は、日本が1366人に対し、ドイツ1338人、アメリカ965人、フランス715人、オランダ425人、イギリス316人、と云うデータがあるが、2008年になると、日本は971人に減ってはいるが、殆ど同数だったドイツが456人、アメリカ716人、フランス148人、オランダ145人、イギリス145人と、日本以外、激減の一途を辿っている。これは、何を意味するか?

そう。主要先進国に於いて、圧倒的に自転車による死亡事故件数が突出しているんだ。各国で減少してはいる。日本も減ってはいるが、ホンの微減に留まっているんだね。



 実際、オランダやドイツと云ったヨーロッパ諸国は、環境問題などと関連し、自転車活用を推進して来た。元々自転車教育的にも利用法的にも先進国であるヨーロッパ諸国でさえ、自転車問題は難航したと云うのだが、周知徹底の末、自転車が街に根付いたのである。結果、自転車での死亡事故は激減したのだ。



 本来、自転車のスピード域で、単独で走っている限り、そのスピードや、力学的な見地から鑑みても、即、死亡事故には繋がらないと思う。絶対スピードがエンジン付きの乗り物と圧倒的に違うし、全ての質量が違う。自転車の死亡事故は、圧倒的に対ジドウシャ絡みなのであるよ。



日本の場合、ジドウシャ、自転車双方の運転員が、お互いのルールや特性などを良く理解していないが為、多くの残念な事故が起こっているんだね。



 そんな交通事情に危機感を抱いた、民間の、しかもジドウシャメーカーが、対自転車事故対策に動き始めたんだね。ホンダはジドウシャやオートバイの運転シュミレーターの様なシステムの、自転車運転シュミレーターを製作し、警察署やジドウシャ運転教習所などに販売し、自転車の疑似運転による、実際の自転車目線の動きや行動、危険な状況などをシュミレーション出来ると云う。



 トヨタの広報部長は、自転車とジドウシャの事故を減らすには、双方のアイコンタクト等、意思疎通が重要であり、自転車レーンの重要性などを訴えている。国や自治体にも自転車レーンの設置を促すというのだ。…まぁ、双方の意思疎通というが、現状では双方で無視をし合っている現状だし、自転車の性能差による危険性や安全性には触れておらず、むしろ将来的に老人が乗るであろう一人乗り電動カーの走行場所に、自転車レーンが活用出来るのでは?という期待を持っているらしいが、やはりジドウシャ優先的目線なのだなぁ、と感じてしまったよ。



 今、自転車に纏わるすべてに対し、教育やインフラを含め、一体何が必要であるかって事を、全ての人が理解し、実行に移すべきであるよね。まるで絵に描いた餅の如きインフラ政策、教育方法なぞ、やらない方がマシだったりするぞ。ジドウシャの飲酒運転のニュースが後を絶たない福岡県の事故なんかを見るとね、本当にいたたまれない。免許制度で教育をし、罰則を設けてですら、この体たらくだ。無責任極まりない話なのだ。



 毎日新聞が連載している「銀輪の死角」ってコーナーに出ていた文面であるが、こう云った世の中の動向が、自転車の将来を、明るくしてくれるんだと信じたいね。





 そんな事をあれやこれやと考えている最中、ニュージーランドで大きな地震が起こってしまったね。自然災害の脅威である。



被災者頑張れ。



救援部隊頑張れ。





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2011年2月18日金曜日

子供の北海道旅行のもう片方の話。

子供が旅に出たついでに…




 子供が生まれてから12年が経った。もう中学生になる。芸人のもう中学生とは無関係であるが。ヨカッタネ~ェエ、なんて、高音な声で云わない。



で、そんな12年間、殆ど子供中心に時間が動いているので、カミさんと飲みに行くなんて芸当がなかなか出来ずにいた。呑んだくれのロクデナシは、常にピンでフラフラとほっつき歩いていてさ、ま、子供がいない折角の機会だから、食事でもどうだい?なんてね。



 うん、俺様は平常通り仕事だったのだが、関東地方は久しぶりの大雪なんて予報が出た時でね、んでも、雪は大したことは無くって、でも、お店は閑古鳥だったから、そうそうに片付けをしてさ、千葉の中央に繰り出したのだ。



 女房が白子ポン酢が食べたいって事で、富士見の辺りをウロウロとしたんだ。最近流行りの魚屋さんみたいな居酒屋がけっこう目立つ。あんな所なら、旨い白子ポン酢があるだろう、なんて思っていたら、



「あんな丸い椅子にアタシを座らす気?」



とか云われちゃうので、何だか和食っぽくて、看板に何やら、大人の隠れ家とか書いてある所が、中央の名物の、元お城喫茶の現焼き肉店の側にあったので、そこに決定。



でも、入った瞬間に嫌な予感がした。うん。直感なんだ。やはり、と云うか、刺身を売りにしていたくせに、白子ポン酢とか、アン肝とか、手の掛かるであろう品物が無い。たまたまか?いや、そうではないだろうな。



 ま、座っちゃったので、ビールと、女房は日本酒を飲んで、きゅうりの漬物と、極上馬刺し(って書いてあったんだ)、焼き鳥盛り合わせ(5本)と、タコの唐揚げ(冷凍モンを4個位)を頼んだ。喉が渇いたのでビールをもう一杯、なんてやりながら、出てきた料理に辟易として、女房と大笑いをしてしまったよ。

何たって、極上馬刺しは凍っていてサックサクしてるし、タコカラは不味いし、焼き鳥は…そんなだからさ、殆ど残して30分いたかどうかでね、次に行こうとなったんだが、お会計してビックリ仰天、それだけで7000円近く取りやがった。おひとり様だったら暴れちゃう所だったけど、まぁ、仕方が無い。グッと我慢してね、一言…



「オイオイ、何だよ、予算ばかりがイッチョ前で、こりゃあ予算が大人の隠れ家だなぁ。」



性質が悪い客であるが、仕方が無い。



 俺様は暫く機嫌が悪かったが、カミさんはどうやらそうでもなさそうで、次の店を物色し始めていてさ、もう俺様が店を決めるのは止めようって思いながら、白子ポン酢を探すも、吾妻町の中国料理店の前で、此処にするって云うもんだから、



「え?白子は?」



なんて聞くと、



「もうイイや。」



何ともカミさんは、中華料理大好き人間だからさ、あっさりと中華料理に変更。ビールと紹興酒、杏露酒なんてのを2人で呑んで、しこたま中華を食って、お腹一杯。あれだけ食って、5500円。嗚呼、あそこの大人の隠れ家だか何だかってぇ店は長くは無ぇなぁ、なんて、思わずほくそ笑んでしまった。



 実は女房殿、最近はあまり呑まないんだが、呑むと俺様よりも数倍、酒が強いので、折角なんだから、もう少し呑むんだって、また富士見まで歩いて、義弟の同級生がやっているバーへ繰り出した。俺達が学生時代に沢山あったタイプの、カフェバー以前の、バーだ。つまみは、無い。



黒板のメニューに



ビーフジャーキー





チーズ盛り合わせ



…と書いてある。…最高である。メニューに書いていないのだが、チョコレートを頼んで見ると、ありました。チーズとチョコを頼み、頭にフェラーリの跳ね馬みたいな馬が付いている、バーボンをロックで、呑んだ。旨し。

 マスターは忙しそうだったが、あれ?よくよく見たら、ウチでピナレロをオーダーしてくれた○○さんではありませんか。ゴメンネマスター、お待たせしちゃって…。



ロックグラスにはボールみたいな、まあるい氷が入っている。製氷機の氷では、良いバーボンは美味しくない。



んで、二人でおかわりを数杯づつ戴き、お会計が5000円。満足である。







嗚呼、さらば、大人の隠れ家。





…大人の隠れ家って云ゃあ、足繁く通っていた串焼きの店が、突如閉店だって連絡が入った。むむむ。義弟の店はいよいよオープンだと云う。





…悲喜交々(ひきこもごも)なんであるよね。







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2011年2月14日月曜日

興味が無いけど便利だから乗る…後編

日本の常識、世界の非常識の権化、「ママチャリ」とは…後編




 今のママチャリってのは、もう自転車は1万円以下のモノで充分である、って定義が定着しちゃっているのだな。要は使い捨て自転車。近所の某有名国立大学の裏側には、毎年卒業して乗り捨てられていった自転車が堆く積まれている。毎年ね。セミトレーラーの産廃車で春頃一斉に処分されている。これはママチャリの縮図だと思っているんだ。あると便利だから使うが、新生活ではいらないと思うので捨ててしまおう。








 その大学は、比較的レベルが高いから、いずれ道路を設計したり計画したりする側になったりする可能性があるよね。でも、さんざお世話になった自転車には興味が無いから、ジドウシャ優先の道づくりをしてしまったりしてね。いや、近所の大学ばかりでは無い。何処の大学も概ねそんな感じなのだそうである。



 何も大学に限った事では無いんだ。日本国民の殆どが、自転車は何処を走るべきなのか?自転車ってそもそも何なんだってな感覚で乗っている人ばかりなので、また、ジドウシャ運転免許取得者ですら、自転車が何処を走るべきかさえ、理解をしていないか、間違って理解をしてしまっているんだ。交通教育、殊更自転車に無知な国、日本。スポーツ自転車と呼ばれる、グローバルスタンダードな自転車と、ママチャリ代表の日本スタンダードの超低性能自転車との格差が酷過ぎるのである。



現在の新安全基準「BAA」は、一応、JIS規格に準じた基準である。が、マスプロメーカー含め、モノづくりへの愛情ってのが、決定的に欠如していると、モノを見て思う今日この頃なんである。…シュールなんである。

 日本人が、激安、安物品の一つに、ママチャリを数えてしまった結果が、こんな結果を招いた。



 モノづくりの国、日本。最近では、液晶も、半導体も、あらゆるモノが、韓国や中国製品にシフトされ行く現状がある。最近は大資本が遠慮なく小資本を飲み込んで行く。共存共栄という言葉は、もう単なる言葉でしか無く、意味は成してない程の競争社会だ。



 全てがアメリカナイズした結果が、コレだ。かつて日本に遭った共存共栄の精神は消え去り、弱肉強食の格差社会…。本当にこれでイイのか?



 自転車協会も、AKB48なんかを起用して、BAA普及に躍起だよね。だけど、日本に雪崩の如く押し寄せて来たマウンテンバイクのブームの時の、ナンチャッテマウンテンバイクの増幅を抑えきれず、自転車のカテゴリーに「マウンテンバイク類似車」「マウンテンバイクルック車」なんてカテゴライズせざるを得なかった自転車業界の弱さってのを、そんな所から、あからさまに感じてしまうのである。



 ピカピカのマウンテンバイクみたいなモノを持ちこんで、ネットで買ったんですけど、ブレーキがちゃんと動かないので、調整して下さい。って持ち込まれる事が、後を絶たないのだが、少し触って、製品の構造上に大きな欠陥があるから、可能なら返品された方がいいですよって、大変云い難い事を伝えねばならない。安全に作動しなければならないブレーキを手抜きしてしまって、馬鹿じゃないのか?そんな商品が乱売されているって事態が異常なのであるよ。



 確かに現行の交通事情ってのは、本当に自転車が走りにくいと感じているよ。最近も千葉市内を走っている大手電鉄系のバス、こっちが30km前後で車道を走行しているにも関わらず、無理矢理抜いて行って、抜きざまにあったバス停に、強引に止まりやがった。



…最低な運転手だよ。殺す気かっての。バス停で止まっていたから、入口から乗りこんでボコボコにしてしまおうと思った位。あはは、バスジャックになっちゃうから、流石に堪えましたが、しかし、お客を乗せている時の所業では無いね。

 公共交通機関の運転手の質が本当に落ちていると思うよ。



「チッ、邪魔な自転車だなぁ、最近車道に増えたんだよなぁ、こう云うヤツ等。こちとら仕事で走ってるんだよ。さっさと道を空けやがれ。目障りなんだよ、抜いてやれ。バス停だ、それ止まるぞ~、こけちまえ、あ~ダメか。チクショウ、残念だ。」



なんてな。馬鹿運転手は思っていたに違いない。



…何もバスばかりではない。あからさまに敵視されてぎりぎりをかすめる運転手、ハナっから自転車を見ていない運転手。ルールを無視して我が物顔で反対車線を疾走するスポーツ自転車。…事故が無い方が不思議なんである。



ママチャリを無くすってのは、もう日本人にマグロを食べるなって云う事と同義な程、難しいだろう。それだけ文化が滲みついちゃった。この辺の意識とインフラと、大変革を伴わないと、なかなかねぇ…。







自転車に乗る人間として、何よりも無灯火で(灯火してても)反対車線の車道を走って来るイカレポンチが一番怖いんだ。そう云うヤツは、ルール自体を知らないから、悪い事だとは感じていない。





無知は不幸を呼ぶのである。



では、ママチャリは何処を走るべきか?

その前に、自転車の本質やルールを学ぶ事の方が大切なのである。

そうすれば、自ずと答えは出て来るだろうね。





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2011年2月10日木曜日

興味は無いが、便利だから乗るモノ。

日本の常識。世界の非常識。の権化、「ママチャリ」とは…前篇


  日本は、不思議の国のアリスなんであるよ。いや、不思議な自転車が有りすってなモンである。我が日本国が誇る(?)大衆車、「ママチャリ」である。昭和45年(1970年)、全国の保有台数は、2764万3千台の保有台数が、平成20年(2008年)には、6909万9千台にのぼるのである。およそ国民の1.5人に一人の割合で、自転車を保有している計算になるんだそうだ。で、その保有台数の実に9割が、ママチャリに属する一般車であると云う事、これが日本の自転車事情を世界の自転車事情と大きく異なる部分なのである。



簡単に云うと、歩道専用走行車。コレが様々なよしなし事が積み重なり、ジャパニーズスタンダードになってしまっているんだ。ルールも知識も出鱈目。しかもこの類いの自転車に乗っている人達は、その殆どが自転車には全く興味を持たない人々なのである。





だが、この一連の自転車問題はね、徐々にではあるが、確実に変貌しつつあると思うんだ。また、そうしなければならないと切に思うのだ。何もママチャリが悪なんでは無い。自転車の使われ方に大きく問題が有るのだ。スポーツ自転車に乗り換えても、車道の右側の反対車線を爆走し、自爆するようにジドウシャに体当たりしては、ジドウシャだってスポーツ自転車を目の敵にしたくもなるよね。



日本人は、安楽な乗り物が好きなのだろうか、9割って云えば、ジドウシャの保有台数の実に9割が、オートマチックトランスミッションなんだってさ。…勿体無いねぇ。ま、オートマ限定なんてぇ、ビックリな免許も与えちゃうトンマな国だからさ、そうなっちゃうのも致し方無しって所だろうか?



ジドウシャって云えば最近、いや、昔からなんだがね、アルファロメオが大好きなんであるよ。それが何故だか無性に欲しくなってしまった。どんなにオートマティックが進化して、マニュアルよりも優れているって云われても、マニュアルに限るのだ。147のGTAなんて、素敵だよなぁ。相当安価になっているとはいえ、150万前後の推移だから、なかなか無い袖は振れないのである。156が安価になっているから、それも狙い目なんだろうが、う~む。悩ましい。スパイダーなんてジドウシャなのに2人しか乗れない、馬鹿馬鹿しい位の潔さがカッコイイよなぁ。



この不況下だからさ、ジドウシャもなかなか売れないらしい。おいらの店は自転車店だが、ま、色々とあってね、青色吐息でやっているんだな。様々な規制があるからさ、思った通りには行かないのが仕事ってなモンである。で、自転車は趣味でもあるが、必需品でもあるんだが、おいらにとってジドウシャは贅沢品なんだよ。ある意味、趣味だけのモノなんだな。だから、いざ手に入れれば大事にして大切に乗るのだ。そして愉しむって事だな。



まだまだ、これから子供に金が掛かるから、よっぽどの事が無い限り、ウチの女房は、自動車購入なんて許しちゃあくれないだろうが、どっこい、人生が起こるか解らないからね。オメデタイ楽天家が信条の俺様である。そのうちねってなモンであろう。





俺様、どちらかと云うと、好きなモノとかね、食べ物なんかだと、毎日飽きるまで食べたいタイプの人間なんだな。ホッピーとレバ刺しとタン刺しとモツの串焼きで、毎週に近い位、通ったりする。…太っちゃうよなぁ。

突然、流行病の如く、湧いて出たジドウシャに対する物欲ってのは、一体何なんだろう?

ま、当面はね、ジドウシャなんざ、無くてもさしたる問題も無いんだが、物事にはすべからく優先順位があるからねぇ。わはは。そこいらに銭が落ちている訳ゃ無ぇしな。





 …まぁいい。俺様、近所のスーパーに買い出しに出掛ける時、決まって実用車という、昔の、築地市場御用達自転車に乗って行くんだ。わが国の歪な自転車事情を辿ると、この自転車に行きつくのだ。この実用車って呼ばれる業務用自転車、築地なんかでは平気で3~40年前の実用自転車が現役で走っている。何たって丈夫さが信条で、何しろ無く子も黙る「メイド・イン・ジャピャーン」の製品である。

飾りっ気一切無し。黒か深緑の、大概でっかい箱が後ろに括りつけてあって、商品を堆く積んで移動する。自転車は頑丈一辺倒なんで、当然、重い。だが、乗ると解るが、非常に頼もしい。

俺様がスーパーで買い物をするのは、大抵、ペットボトルのお茶関連、2ℓ1ケースと、ブレンディのペットコーヒー1ケース、牛乳や大根、その他おかず諸々と、必要な時は米10kg。これらを自転車に満載する。わはは。この芸当は女子供はおろか、自転車通の方でも、操作は難しいんだよ。流石の実用車でも、少したわみながら走るぜ。

以前、実用車を入手する前だが、コレをママチャリでやっていた頃、直感的に、こりゃあ、自転車がステムの部分から折れる可能性が有ると、本気で思ったもの。



 で、そんな実用車ってのは、それをベースに輪タクを作ったりね、リアカーを牽いたりしてさ、何しろ日本の文化発展に貢献した、とてもエライ機械モンであると思うんだ。勿論、天下のママチャリも、この実用車がベースで、武骨さや頑丈さを緩和し、またがり易いフレーム形状にしたんだね。であるからして、ママチャリは正確には「婦人車」だの「軽快車」だのって云われるんだね。

ホンの少し前まで、メイド・イン・ジャピャーンだったママチャリも、残念ながら、もうほぼ100%、いや、もう実質的に120%と云ってもイイ位、ママチャリは「外車」になってしまった。地球上で、唯一、日本国内のみでしか使われない、自給自足すべきはずの自転車が、100%輸入品。昔は外国製品を、「舶来品」なんていって、恭しく扱っていた時代が有ったがね、確かに中国から大量に運ばれて来るよ。コンテナー船舶でね。舶来品だ。

メイド・イン・ジャピャーンを捨てた自転車に付随して起こった問題は、自転車のJIS、日本工業規格の無実化であるね。JIS規格ってのは、日本国内工場にて生産された製品に対して与えられる、安全品質。

唯一、地球上で日本のみでしか使わないママチャリから、JISマークが消えているのである。日本って国は、舶来品に滅法弱く、自転車に関しては、その生産国の安全基準を満たしていれば、その自転車を、誰でも販売する事が出来ると云う。



 …落とし穴が二つあったね。その国の安全基準、生産国は中国。中国製のジドウシャは現時点で、実質的に輸入されていないでしょ?それが中国の安全基準。で、安全かどうか解らないモンを、誰でも仕入れて、勝手に販売して宜しい、って事になっている。わはは。どんだけ自転車って軽視されてんだって話だよ。



90年代初頭まで、僅かに残っていた、日本製1万円自転車。日本人の律義さで、そして職人気質なモノづくりの精神で、しっかりと、そして当たり前の様に付いていたJISマーク。

くたびれた、何の変哲も無いママチャリに乗ってくるお客さんが、パンク修理に来る。ナリは相当ボロボロだが、オーナーはこう云う。





「対して手入れもせず、乗りっ放しなんだけど、コレが乗り易いのよ。壊れないしねぇ。」



「最後の日本製だからね。大事に乗ってあげなよ。」



「??? はぁ。そうねぇ…。」



解らなくってイイのだ。陰に職人の技が光っている。控え目にね。それで十分だ。



…今はもう存在しない。そんなブランド。



…続く。



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2011年2月6日日曜日

「けいおん!」って云う、ムーブメント…

「けいおん!」って云う、ムーブメント…




先般、我が息子がギターを始めたいって云いだした事は書いたと思う。どうやらアニメだかマンガの世界で、女子高生がバンドを組んで活動をするってストーリーで、少しだけ昔のマンガと違うのは、リアルな作詞や作曲をして、CDを現実にリリースしていたり、バンドスコアをしたりして、そのコピーバンドも多数存在するという、それを果たして、バーチャルリアリティーと呼んでイイもんだか何だか、サッパリ解らないんであるが、兎に角そうだ。



で、息子が選んだレスポール。遥か昔、地獄のロックバンド、キッスのギタリスト、エースフレイリーが、レスポールを爪弾き、煙を出し、火を噴くレスポールがカッコイイと思っていた12歳位の頃、子供もその位の年齢に達していた。知らず明鏡のうちに…。世紀末のデーモン閣下よりも古い地獄人である。



そんな若い人達に、絶大なるファンを持つ「けいおん!」なんであるが、過日、読売新聞にこんな記事が載ったので、抜粋して記すぞ。



―以下読売新聞より抜粋―



人気アニメ「けいおん!」の舞台とされる滋賀県豊郷町の豊郷小旧校舎から、ギターなどが盗まれた事件で、和歌山県警は4日、同県内の県立高校の男子生徒(18)と無職の少年(17)を窃盗容疑で逮捕した。



 2人は「けいおん!」のファンで、「関連グッズや金目のものを盗もうと思った」などと供述しているという。



 発表では、2人は昨年11月17日未明、旧校舎に侵入。ギター2本、ベース1本、登場人物がモチーフの人形などと、手提げ金庫2個(計約100万円入り)の計192点を盗んだ疑い。ギターやベースなどは同19日に近くで発見された。



 同県警は昨秋以降、18歳の少年を含む数人の少年グループを、別の窃盗容疑で逮捕。18歳の少年宅に旧校舎から盗まれた人形などがあったため、追及したところ、犯行を認めたという。



 「けいおん!」は、女子高生のバンド活動を描いた漫画。アニメ化され、登場する楽器の売れ行きが急増するなど人気を集めた。豊郷小旧校舎は、ファンの間でヒロインが通う学校のモデルとされ、寄贈されたギターなどが展示されている。



―読売新聞―



…どうだろうか?記者も、どういった観点から、ファンっていう単語を使用するのか理解に苦しむ所であるがね、窃盗をする泥棒をファン呼ばわりして、罪の軽減を図っているのか?若しくは「けいおん!」なんぞのファンは全員、コソ泥であるとでも云うのだろうか?メディアのこう云った厚顔無恥な表現には本当に辟易とする所ではあるが、どう考えても、192点ものモノを盗み出して、銭に替えるなんてのは、単なるロクデナシのコソ泥でしか無いぞ。…因みに毎日新聞にも同様の記載があった。警察の発表を基に記事を書くのだろうが、発表する警察の内容や方法にも、大いに問題が有ると思うね。



ファンって定義をさ、軽々しく使い過ぎだろうな。192点もの金品を盗んで、挙句手提げ金庫までかっぱらっていってしまっているなんざ、少年グループだか何だか知らないが、単なる窃盗集団である。本当のけいおん!ファンが激昂しそうな話題である。



忌野清志郎の自転車、オレンジ号が以前、かっぱらわれて、話題になった事がある。フルオーダーだから、150万円位とされているのだが、安直に自転車だからかっぱらったんだろうか?清志郎は自転車人としても有名だったから、自転車乗りの間では、有名だったし、勿論、自転車に興味の無い清志郎ファンでも、オレンジ号の存在を知っていただろう。だから、かっぱらったヤツは、乗れない、売れない、目立っちゃうで、コッソリと路上に放置し、本人に無事帰ったというエピソードがある。



日本人は自転車に興味が無さ過ぎである。自転車盗は犯罪とは思っていない位、自転車が盗まれる。おまわりも本気では探さない。興味が無いからね。清志郎の自転車も、大方、150万円もする高級自転車が…等と、連日ワイドショーなどで連呼されてさ、清志郎の超高額な自転車に、その自転車が持つ自転車の価格に、少しだけ興味を持っただけの話だろう。





いずれにせよ、ファンと云う単語で、犯罪を緩和して伝えようとする業なのか?それとも、何かのファンは、すぐに泥棒になっちゃう位のおバカさんとでも、云いたいのだろうか?





表現を改めるべきだろうな。若しくは書き手が、内容に興味を持ちなさい。



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2011年2月3日木曜日

中年サラリーマンのメッカ、新橋での出来事。

 先日、学生時代の同期で新年会をやったんだ。在宅地がそれぞれ府中だったり、川崎だったり、千葉くんだりだったりで、んじゃあ、各自上京!って事で、新橋に集合する事になった。

俺様、こう見えて結構ミーハーな所があってね、以前銀座のCM制作会社にバイトでお世話になっていた頃、年中新橋で一杯引っ掛けて帰ったんだが、特に此処って店は無かったんだ。

そんな中、某テレビの汚くってうまい店なんてのに出ていたガード下の「花れん」って店にしけ込む事にした。…と云ってもね、花の金曜日、狭いガード下の「花れん」は既に満席で、店内は火事場かといった風情で煙が立ち込めているぜ。むむぅ、燃えて来た。



で、それぞれみんな忙しくって、待ち合わせに30分位かかりそうだったので、席の予約でも…なんて一考を案じていると、店員さんがすぐ側の支店を紹介するからって、忙しいのに連れて行ってくれた。お?「花れん2号店」だ。やった。特等席。…通常、気取った店ならば、オープンテラスなんて云うんだろうが、この店は道路にビニールの幕を張ってさ、テーブルとイスが無造作に置いてあって、足元に石油ストーブが置いてあるってスタイル。何だかホッとする。










ま、基本はホルモン焼きなんだが、ふむ、特筆すべき味では無く、至って普通。よせばいいのにレバ刺しも食って見た。…千葉のゲンちゃんの所や、玉ちゃんのレバ刺しには遠く及ばず、そんなモンかぁ、なんてね。



…まぁいい。そうは云ってももう既に45歳のオヤジ衆である。俺様は浪人したから一つ上で46歳なんでね、何故かアニキ肌になってしまうんであるが、そんな奴らも、風体も何も、傍から見りゃあ、惑う事無き立派な中堅サラリーマンである。

そんな彼らの中で、金融機関に勤めるトシちゃん、最近不景気で給与が下がってしまい、女房にお小遣いを貰えなくなったのだと嘆く。今年収はどの位だ?と聞くと、600位だって云う。もう一人の傑物、さわら君に年収を聞くと800位だと云う。聞けばトシちゃん、数年前は850位貰っていたって云うんだ。



…馬鹿太物!自慢じゃ無ぇが、俺様は夫婦共働きでも、600なんてとっても届かんわ!500だって危ないぜ!この野郎!と頭をぶん殴りつつ、特にねたみややっかみは感じず、お説教をするのだ。



「セイセイセイ・セイチェント?チンクエチェント未満だぞ、この野郎。」



「???」



さわら君、笑う。



「…800は?オットチェント?だったっけ?バーロー、トシ、天文学的で、俺様の天才的頭脳では数えきれないぞ!」



「何それ?」



「俺はイタリア人だ。」



「ふはは、何それ?」

「うっせぇ、バーロー。ボカッ。」





先ずは、外で戦う企業戦士の亭主に対し、丸腰で戦えってぇのか?と。無駄に使ってしまう銭ではないのだから、せめて幾許かの実弾はよこせ、と。亭主が恥をかくってのは自分の恥だと思いなさい。と、俺様が云っていたと云いなさいって。ダメなら呼び出すか家庭訪問するぞ、と云っておきなさいって。

で、次に、自分に一番近い人間であるはずの女房を、そんな些細な事すら口説けないのでは、先が思いやられるぞ。と頭をぶん殴るんだ。



で、自分のライフスタイルってのを話すんだが、これは持論だが、金があればあっただけの苦労や苦悩が付いて回るのだと思うし、無けりゃあ、無いだけの苦労が付いて回るんだ。トシちゃんは真面目な男だから、いちいち悩んでしまうのだろうが、ま、人生なんざ成るようにしか成らんし、また、どうにかしようと足掻いたり、努力をしてみたりってぇ繰り返しだって諭すのだ。



金が無くて大変か?って俺様に聞くから、



「バ~カヤロウ、金がありゃあ幸せなのかってぇ事だろ?金なんてな、そりゃああるに越した事は無ぇんだろうが、食うに困らない位の稼ぎがありゃあ、あとは、俺様は好きで成った自転車屋だから、ストレスは無いぞ。」



散々ホルモン食っておいて、マッコリ浴びておいて、二次会は何とイタリアンレストラン風居酒屋で、赤ワインを浴びる事にした。何だよこいつ等。昔と全然変わらない呑み方をしていやがる。…かく云う俺様も、同じ穴のムジナなのであるが。



そのイタリアンで4種のチーズピザを発注し、来た来た、ピザピザ。おいトシ、ピザピザって10回云え!なんって云っていると、本当にピザピザ…って云っているから、頭をぶん殴って、うっせぇバーロー!なんて云うと、お?新しいねぇ。なんてね。…馬鹿だろぉ。

んで、ピザをいそいそと持ってきたお姉ちゃんが、至極当たり前の様に、



「ピザに蜂蜜をお掛け致しますか?」



「え?ハチミツ?」



「旨いのか?」



…隣りで呑んでいた若いネーちゃん達にも聞いてみたら、結構おいしいんだと云う。



「じゃ、それで」



って頼んだのが大間違い。4種のチーズピザが台無しになってしまった。俺様は何も長い時間を掛けて、ホットケーキを頼んだんじゃないぞ!って程のハチミツ味。4種のチーズは、蜂蜜の後の、後味の悪い何かに成り下がりやがった。





しこたま呑みました。浴びました。





千葉へ帰って、自宅まですべてコマセを撒きながら帰りましたとさ。



とほほのほ。





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