2010年2月24日付 読売新聞京葉版に…
こんな記事が踊っていた。内容は、記事から抜粋した。
大学内の放置自転車再生
千葉工業大(習志野市津田沼)の学内で放置された自転車を再生し、安価で貸し出すサービスが好評だ。学生と習志野市、地元商店会が協力して進める事業は昨年12月、地球温暖化防止活動環境大臣表彰(環境教育・普及啓発部門)を受賞した。学生らは市内全域に活動を広げ、自転車が生活の足となる「コンパクトシティー」という将来像も描いている。
「パンクしてるみたいだから、修理しないと」
JR津田沼駅近くの市営駐輪場の一角に設けられた「レンタサイクル」置き場。同大の西崎泰研究室(経営情報科学科)に所属する男子学生が自転車に触りながらつぶやいた。
もとは学内の放置自転車で、回収後に分解を経てレンタル用に生まれ変わった。保証金2000円、3か月1500円で貸し出されている28台は常にキャンセル待ちの状態で、一時利用(1日100円)用の2台も平均30人が利用するという。このため、自転車の保守点検は欠かせない。
研究室は、市が進める商店街活性化研究事業への参加呼びかけに応じ、2005年にレンタサイクルを提案した。任意団体の「くるくる研究会」を作り、07年9月から自転車の貸し出しを始めている。
貸し出しの受け付けは、近くの商店会員「高山写真館」が本業の傍ら、ボランティアで行う。利用者が自転車を規定外の場所にとめた場合はトラックで回収しに行くなど、商店会側の負担も少なくない。しかし、杉林昇・津田沼1丁目商店会会長(55)は「若い人たちは動きがいいし、いろんな提案をしてくれる。助けられることも多い」と言う。
実際、この事業がスタートしてから、学生らが商店会主催の夏祭りやイルミネーションの設置を手伝ったりと、街づくり全体に参加するようになったという。同大4年の安見康孝さん(22)は「人生経験の豊富な商店会の人たちとのかかわり、学内では身につかない交渉の仕方などを学べた」とも話した。
西崎教授は「貸し出しを行う拠点を増やし、地域全体で自転車を共有することで、市民の環境意識の向上につなげたい」としている。
(2010年2月24日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/chiba/news/20100223-OYT8T01417.htm
どうだろう?イイ事の様に思うだろ?実は俺様、とあるヘンテコ団体(織田無道に似ているからっていう理由や、俺様がボウズ頭だからと云って、宗教関係では決して無い。念の為。)10数年前にコレと同じ事をやり、街づくりだの地域活性だのって躍起になっていた頃がある。無論自転車屋では無かった。パンク修理等、基本的な事は出来たけどね。で、疋田さんと出会ったのも実はこの時であるね。
相変わらず、自転車に対するメディアの関心は、駅前の「放置自転車」である。先日もフジだったか?夕方のニュースで、北区の放置自転車がワーストワンで、放置自転車関連に2億7千万も税金を投入しているって云っていた。わはは。10数年前東京都下の立川市も年間3億円の予算だと嘆いていたっけ。
此処で評価出来るのは、唯一、レンタル料金を有料にしている所だけだろうと思う。重要なのは、この企画が一体、誰の、何のための企画なのかという事である。レンタサイクルの出所は、学生が卒業なりして放置していってしまった、いわばゴミ自転車。中には使えそうなモノも沢山あろうよ。だがしかし、その出自はどうだろう?自転車の専門店で購入した、しっかりとしたメーカー品であろうか?否である。ホームセンターやディスカウントストアなどで買った、自転車の形をした雑貨品である事も予想される。これを、一体誰が整備し、維持管理し、自転車の安全性を保持するのだろうか?万が一の保険(不慮の事故等)に備え、運営しているのであろうか?自転車は「車両」という概念が、圧倒的に薄い。歩行具だと思われているのかとさえ思わざるを得ない。
大学の中の放置自転車が減少=大学の年間の自転車廃棄料が減少する(千葉市の自転車廃棄料は1台750円)。大学にはメリットだね。だが、その自転車がまんま外に走り出し、街中で使われ、放置される可能性が圧倒的に高くなる。しかも、只でさえ、自分で購入した自転車、しかも残念な事に廉価品の殆どが、さしたる興味も持たれず、単に歩くより「便利」だからって程度の理由でね、使い捨てで、タイヤが減る程度に走るとあちこちガタが来て、半数以上が修理をしないで買い換えてしまう現状。購入して、自転車のユーザーでも、オーナーであるという気概は毛頭無いのである。自転車は軽車両だから、維持管理費が当然ながら掛かる。タイヤ前後で約6500円程度。ブレーキワイヤ変更も1500円程度、その他主要部品を合計すると、購入金額を必ず上回る、所謂「逆ザヤ」現象が起こる。当たり前なんだが。その殆どが1万円以下の自転車だ。残念ながら、1万円で買った自転車が何年も持つ筈が無いんである。仮に1万円で買ったナイキの靴を、毎日履いて、一体何年持つんだ?って話だよ。モノには寿命ってモンがあって、その不用品はかなり廃棄物に近いシロモノだろう。で、そのジャンク品が、頑張ってまともに走る様にして(ベリーディフィカルトだがね)、それを借りて乗っていてさ、パンクをした場合、それをどうするのだろうか?殆どの場合、放置されてしまう可能性が高い。自分のでは無いから。レンタル品のスキー、スケート、ボウリングのハウスボール、みんなガッタガタで、1シーズンで廃棄だ。当たり前だよね。
先ず、料金が保証金2000円、3か月で1500円で貸出し、28台(たった28台!)を運営しているそうである。年間、保証金無しでも6000円、2年で12000円、4年で24000円、う~ん、何故買わない?いらないって事か?歩くより便利?いや、それなら徹底して歩くべきだ。環境保全には役立つよ。地球温暖化防止環境大臣賞は目立たないから貰えないと思うがね。間違いなく駅頭や、商店街に放置自転車が増加し、その対策費が高騰する可能性があるこの企画に、まるでお墨付きの様に賞を与える行政ってのは、やはり自転車に乗らない人間が考えているとしか思えないな。選挙の時だけ、サドルの低いママチャリで、のぼり旗を掲げ、車道を逆走する大馬鹿者センセイ達だろうよ。実際、記事にも有る通り、「利用者が規定外の場所に止めた場合はトラックで回収…」とあるが、たった28台の運営、時間貸しの2台を含めたった30台の運営ですら、トラックで回収しなければいけないってのは、先が思いやられるさ。
そしてこの企画が、邪魔な自転車をどうにかしようって事から始まっているのが駄目だ。大学構内の邪魔モノは、大学の外へ出て、邪魔モノになるのだ。で、コレを使うユーザーが、100%歩行者であるって事だ。歩行者が歩くより便利って使っちゃうのはエコでも何でもないんだ。沢山走っているクルマやオートバイ、いわゆる化石燃料を燃やして走るモノから自転車に移行しないと全くエコでは無い。これこそがエコの第一義で無ければならないんだ。
俺達が10数年前にやってぎゃふんと云ったレンタサイクル。短期間だったが100台を再生し、只で貸した。こんな企画が起こっては消え、起っては消え、まともに運営されている例は、残念ながら国内には無い。根本が間違っているから。
レンタサイクルにするならば、ママチャリ以外。車道をしっかりと走れるタイプのモノ、新車を購入し利用。定期的なメンテを専門店に依頼、有る程度のサイクルで入れ替えが必須。
もう廃棄寸前のクルマを素人が拾って来て整備して、レンタカー始めましたって云われて、あなたはそれを喜んで借りますか?
自轉車家である。
日々の喧騒の中、社会のよしなし事を、
サドルの上で考えた。そんなブログである。
自轉車家だが、あまり自轉車ネタは無い。
たまにはある。
そんな内容である。
文が長いぞ。心して読んでくれたまえ。。。
「自轉車家ジョーのメールマガジン」
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